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最近の『うつ病』

時代の変化とともに、人々の生活環境も変化しています。行き過ぎた成果主義、パートタイムや派遣社員といった先の見えない雇用形態、過重な労働、核家族かによる育児の担い手の孤立化など、さまざまな変化の中で、『うつ病』の病態も変化しています。
従来のうつ病では生真面目で責任感の強い人に多く見られました。自らを責め、原因のはっきりとしない不安・焦燥感が強くなり、その結果、自殺を考える・・・・というようなパターンがかつては圧倒的に多く見られました。
しかし、最近の『うつ病』は、全体として軽症化してきています。また、これまでは中高年が主でしたが、このごろは若い年代に多く見られるようになってきています。さらに、自分を責めるのではなく、ストレスの元となる職場環境や、対人関係において攻撃的になる病態が増えてきたのも大きな特徴です。
以下に、うつ病の種類をあげておきます

メランコリー親和型うつ病【定型型】

古くから知られている『うつ病』で管理職の中高年に多く、会社の期待に応えようと最大限の努力を惜しまない人々です。
このタイプは生真面目で責任感の強い人が多く、与えられた仕事を完璧にこなそうと必死にがんばります。睡眠時間を削ってでも仕事を続け、休みの日も仕事のことを考えて精神的に休息するこができません。さらに、充分な成果が得られないと『俺はダメな人間だ』と自らを責め、うつ病を引き起こしてしまうのです。
睡眠障害が生じてイライラ感が増し、不安、焦燥感も強くなります。そのため、周囲からは突発的と思われるような自殺を図り、遂行していまうことも珍しくありません。自殺念慮が強い場合は入院も必要です。

【メランコリー親和型うつ病の特徴】

  • 管理職の中高年によく見られる
  • 生真面目で責任感が強い性格のひとが多い
  • 常に他社に気を使う
  • 与えられた仕事を完璧にこなそうがんばる
  • 常に仕事のことが頭から離れず、休息できない
  • 物事がうまくいかにと『自分のせい』だとおもう
  • 不眠、頭痛、肩こりなどの体の不調が起こる

ディスミチア親和型うつ病【非定型】

若者に多く見られる『非定型』タイプのうつ病の一つです。
一般的に、現在20歳~30歳代の若者たちは社会的な秩序や役割意識が薄く、自由な雰囲気の中、個性的であることを良しとして育てられてきた年代です。しかし、実際に就職してみると企業のルールや仕事のノルマなどの壁が立ちはだかり、『自由』などはなく、『個性』よりも『枠からはみ出ないこと』が求められます。そんな中で、上司をはじめとした上下関係の中で人間での人間関係にあつれきを生み、職場で強いストレスを感じてうつ状態に陥ってしまうのです。
この一見『なまけ』でいるように見えるディスミチア親和型うつ病の人は、病気の原因は『他社』にあると考えがちです。しかし、単なる『わがまま』ではなく、診断基準上は確かに『うつ病』そのもので治療が必要なのです。

【ディスミチア型親和型うつ病】

  • 20歳~30歳代の若者に多く見られる新しいタイプのうつ病
  • 社会的な秩序や役割意識、集団との一体感が希薄
  • 自由な学生生活から社会にでると、そのルールをストレスに感じてしまう
  • その結果、職場での人間関係がうまくいかない
  • 本人は職場環境に問題があると考えるため、職場に行くと強いストレスを感じ、うつ症状が出てしまう